材質
このお仏壇の材料は紫檀で、杢目もくっきりと鮮やかなものを使用しています。雨戸(あまど=外側正面の四枚扉)の地板(じいた)、下台の猫戸(ねこど=引き違い戸)の地板、引き出しの地板には浮き面仕上げの突板(つきいた=原木を0.2mm位にスライスしたもの。これを合板や芯材に貼り付けたもの)を使用しています。
表面加工素材の表面を特に細かく丁寧に研磨し、準オープン塗装仕上げ(素材・杢目を生かした塗装。準目はじき仕上げ)をしています。木地の感触を生かした仕上げで質感も自然な風合いです。
段廻り
須弥壇(しゅみだん=内部最上段中央の壇)には繊細な唐草模様の彫刻を配し、勾欄(こうらん=欄干)もしっかり造りこんでいます。内部段は格狭間(こうざま)繰型と呼ばれる上部多様型の花頭曲線で宝相華唐草(ほうそうげからくさ=奈良・平安時代に工芸品などの意匠として愛好された想像的な華麗な花紋。唐草状の連続文として用いられることが多い)をモチーフとした彫刻をはめ込んでいます。雨戸や障子・下台の「面(めん=装飾や破損を防ぐことを目的に枠や角材などのかどを削ったところ)」は「銀杏面(ぎんなんめん)」と呼ばれる独特の仕上げで、四隅を丸く仕上げています(隅丸仕上げ)。内部向板(ないぶむこういた=正面の板)は落ちついた質感の金紙(きんし)を使用しています。内部両側面は紫檀を使用していますのでお手入れもご安心です。
彫刻彫刻はすべて木製で専門の彫刻師が製作しています。欄間(らんま=正面上部の彫刻)は宝相華唐草模様に厚木地をくりぬいています。内部段廻りとの統一感もあり上品に大胆に彫り込まれています。